ザ・クラッシュ参戦が明らかになったルーシュとピエロー、CMLLと2人に何が起こっていたのか?
Wrestling Observer 2017.8.30
■ルーシュとピエローがザ・クラッシュに参戦する理由
8月26日(土)にCMLLのルーシュとピエローの2人がメキシコ団体のザ・クラッシュに出場する事が明らかになりました。CMLLの選手がインディ団体に出場する事は許されているので、ただ他団体に出場するだけでは特に問題は無いのですが、CMLLはコナンと一緒に働く事は禁止している事から今回の件は大きく取り上げられる事となりました。(※クラッシュがインディ団体かは置いといて、CMLLはAAAのようにクラッシュを競合団体とは見ていないようです。)
2人がクラッシュに出場する理由は不明でしたが、レスリング・オブザーバーによると、どうやらう2人のクラッシュ参戦の話は今年の5月あたりからあったそうなのです。
5月といえばアルバラド・ファミリーによるウルティモ・ゲレーロの高級車襲撃事件がありました。そして事件の現場にいたマキシモ・セクシーとラ・マスカラはその後CMLLから解雇されています。
ルーシュとマスカラは同じロス・インゴベルナブレスのメンバーであり、そして親友でもあります。ルーシュはマスカラの解雇には不満だったので、CMLLに退団する可能性を示唆していたそうです。マキシモとマスカラはCMLL解雇の後クラッシュに出場していましたが、クラッシュはルーシュだけでなくルーシュの父のピエローも受け入れる事に合意していたそうなのです。
当然CMLLはトップ選手のルーシュを失うわけにはいかないので、問題をうまく収めるためにルーシュとピエローのクラッシュ参戦を許可したのだそうです。これによりルーシュとピエローは、CMLLとの契約を維持したままクラッシュに参戦する事になったという事のようです。
そしてルーシュとピエローは当初短期間のみと思われていたが、どうやらそうでは無いようです。2人は継続的にクラッシュに参戦する事になるとの話があるようです。当初CMLLを休んで一定期間クラッシュに参戦するというアイデアがあったそうですが、どうやら不定期でスポット参戦する事で落ち着いたようです。なので2人はCMLLにも出場し続ける事になります。
ルーシュのクラッシュ参戦で問題となるのは、ロス・インゴベルナブレスを名乗るのかどうかです。ロス・インゴベルナブレスの権利はCMLLにあり、使用を許可しているのは新日本プロレスだけです。今のところルーシュとピエローはCMLLの選手としての出場で、ロス・インゴベルナブレスの名称は使わないようです。
またも1つの問題としては、クラッシュはTV局と交渉中で、もし交渉がまとまればルーシュはクラッシュのTV番組にも出場する事になる可能性があります。
ルーシュは去年の新日本プロレス ワールド・タッグリーグに内藤哲也のパートナーとして出場しました。しかし今後クラッシュへの出場も追加されるとなると、20日以上もある長期のシリーズ参戦は難しくなるかもしれません。
ルーシュとピエローは、9月13日の大会で4WAYタッグマッチに出場します。そしてクラッシュは8月29日の記者会見でルーシュ vs. ペンタ・セロ・ミエドのシングルマッチもほのめかしていたそうです。思っている以上にルーシュはクラッシュに参戦するのかもしれません。そしてクラッシュは11月のツアー日程を発表しましたが、そこにはルーシュも掲載されています。(※どの程度参戦するかは不明)
Traemos para ustedes nuestra gira de aniversario para el mes de noviembre, juntos viviremos la Experiencia The Crash. #SimplementeTheCrash pic.twitter.com/5YF2MvoIj1
— The Crash LuchaLibre (@TheCrashLuchas) 2017年8月30日
(情報:Wrestling Observer)
11月のツアーはワールド・タッグリーグとは被っていませんね。でもどうなるんだろう?