ロサンゼルス大会で解説を務めたジョシュ・バーネットと、2日目の第6試合に登場したヤングバックスは、どうやら険悪な感じになっているそうです。
Wrestling Observer 2017.7.12
■ヤングバックスとバーネットが険悪に
7月1日(土)・2日(日)米国ロサンゼルスで、新日本プロレス G1スペシャル in USAが開催されました。今回は米国ケーブルTVのAXSでライブ放送(初日のみ)という事もあって、英語版の実況/解説はいつものケビン・ケリー&ドン・キャリスに代わり、AXSで放送の新日本プロレスで実況/解説を担当している元WWEアナウンサーのジム・ロスとUFCファイターのジョシュ・バーネットが務めました。
2人がAXSで実況/解説をしているのは、ワールドレスリング・リターンズという事もあり、特にアンダーカードやROH、CMLLの選手達の事について詳しくなかったので、いくつか間違ったまま放送してしまいました。(※この点に関しては会場にケビン・ケリーとドン・キャリスもいたので、2日目には正しく放送できたとのこと)
しかし大会2日目の第6試合ヤングバックス vs. 六本木ヴァイスのIWGP Jr.タッグ王座戦の中盤、解説のジョシュ・バーネットはこの試合に関してかなりネガティブな発言そしていたそうです。(※レフェリーの注意を引いたり反転させたりしてその間反則をしたりするのを、バーネットはコキ下ろしていたそう。)
ロサンゼルス大会後、ショーン・ウォルトマンのポッドキャストにヤングバックスが出演し、そしてマット・ジャクソンは “あいつは俺達を終わらそうとしているのか?あんなの全然良い解説なんかじゃない。俺達のスタイルが嫌いなようだな。俺はあの解説のスタイルは好きじゃないけどね。” と不満を露わにしています。
前述のように、AXSではワールドレスリング・リターンズを放送しているので、基本的にはビッグイベントのセミやメインイベント、そしてG1等のシングルマッチが中心です。なのでそれ以外の試合はあまり取り上げられる事がありません。そしてAXSでは新日本プロレスをアメリカ・スタイルのプロレスとは対照的に、よりスポーツのように、そしてハードヒットな試合として伝えています。特に今年は素晴らしい試合が多く、逆にあれほどコメディや反則が多いとはバーネットは考えていなかったかもしれません。
バーネットはにコメディやアクロバティックな技も織り交ぜるヤングバックスのスタイルが好きでは無かった事は考えられます。(※試合中のバーネットの問題発言は聞き取りづらかったそうですが、何度か言っていたとのこと)
AXSに関しても、金曜日はMMAと新日本プロレスを放送しています。新日本プロレスのハードヒットなスタイルは、新しいユーザーをMMAに誘導する為に大きく貢献しているのだそうです。そしてその金曜日のMMAの番組は、AXSにとって最も視聴されている番組でもあるそうです。
AXSにとってジム・ロスとジョシュ・バーネットの知名度は重要です。それは新日本プロレスが米国進出するならば、大きな助けにもなってくれます。(※今回は悪い部分が出てしまいましたが)
しかし今回の件で、悪い問題を抱えてしまったようです。ジム・ロスの契約は来年の1月までだそうです。まだその後は不明ですが、どうやら来年の米国大会にはジム・ロスはいないかもしれません。
そして新日本プロレスの米国大会ですが、新日本プロレスは来年4月初旬にニューオーリンズで使える会場を探しているとの情報がありましたが、どうやらこの時期に米国で大会を行う事は無さそうです。
来年4月8日(日)にWWEはニューオーリンズでレッスルマニア34を開催しますが、新日本プロレスはその時期サクラ・ジェネシス・シリーズの最中だと思われます。そしてWWEに便乗するやり方は、新日本プロレスが望んでいないだろうとのこと。
※参考:7.2ロサンゼルス大会の第6試合の結果はこちら
(情報:Wrestling Observer)
もしかしたらタマ・トンガはバーネットに対して怒っていたのかな?