レスリング・オブザーバーが2月14日(日)新潟・アオーレ長岡で行われた「ニュー・ビギニング in 新潟」の★採点を公開しました。デイブ・メルツァーの寸評つき。
Wrestling Observer 2016.2.17
■レスリング・オブザーバーの試合評価
(Wrestling Observer Rating on New Beginning)
※満点は★★★★★です。
第1試合:6人タッグマッチ
ライガー&タイガー&✕キャプテン
vs.
〇マット&ニック&コーディ
※フィニッシュ:合体インディテイカー
WON採点:★★1/4
※この試合で観客は温まりましたが、ちょっと急いでた感じ。
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第2試合:タッグマッチ
オライリー&〇フィッシュ
vs.
桜庭和志&✕外道
※フィニッシュ:チェイシング・ザ・ドラゴン
WON採点:★★1/4
※桜庭和志とカイル・オライリーによる一連のグラウンドの攻防は素晴らしかった。
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第3試合:8人タッグマッチ
〇リコシェ&サイダル&天山&小島
vs.
田口&✕フィンレー&永田&中西
※フィニッシュ:シューティングスター・プレス
WON採点:★★★1/4
※中西と天山の見せ場以外はとても良い試合。小島と永田はいつも通り良かったです。リコシェとサイダルはここではスターでした。
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第4試合:タッグマッチ
エルガン&✕ジェイ
vs.
内藤哲也&〇イービル
※フィニッシュ:EVIL
WON採点:★★★
※もう1つの良い試合。エルガンはジェイと交代後、力強い攻撃を見せました。そして野上アナウンサーはジャスティスを叫び続けていた。
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第5試合:NEVER6人タッグ王座戦
〇矢野&ブリスコ・ブラザーズ
vs.
✕裕二郎&ファレ&タマ(C)
※フィニッシュ:ローブローから裏霞
WON採点:★★1/4
※大阪での試合よりもすごく良かった。
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第6試合:6人タッグマッチ
後藤&柴田&✕ロビンソン
vs.
〇オカダ&石井&YOSHI-HASHI
※フィニッシュ:レインメーカー
WON採点:★★★3/4
※観客は柴田vs.石井に夢中でしたが、本当に良い試合だった。
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第7試合:IWGP Jr.ヘビー級王座戦
〇KUSHIDA(C) vs. ✕BUSHI
※フィニッシュ:ホバーボード・ロック
WON採点:★★★★1/4
※素晴らしい試合(Great matc)。観客はイービルのイス攻撃はお好みでは無い様子。
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第8試合:IWGPタッグ王座戦
真壁刀義&〇本間朋晃(C)
vs.
✕アンダーソン&ギャローズ
※フィニッシュ:こけし
WON採点:★★★★
※もう1つのエクセレントな試合。真壁が本間に張り手で気合いを入れたシーンは凄かった。
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第9試合:IC王座決定戦
✕棚橋弘至 vs. 〇ケニー・オメガ
※フィニッシュ:片翼の天使
WON採点:★★★★3/4
※オメガが正々堂々と勝利してみせると言った所から後半のヤングバックスの介入まで、様々な点においてこの試合は最高傑作です。オメガがAJスタイルズと中邑真輔のフィニッシャーを使うが、それを棚橋はキックアウトして、最後オメガ自身のフィニッシャーでフォールしたのはこの試合の物語の一部でした。
毎年素晴らしい試合は多く生まれるが、個々の試合が連なって大きく影響するのは非常にレアなケースです。そして新しいスターがすぐに必要な時、それを成功して見せたのは35年間でも少しか思い浮かびません。例えば1974年のエディ&マイク・グラハム vs. ダスティ・ローデス&パク・ソン 、1977年のリック・フレアー vs. リッキー・スチムボート、1982年のリック・フレアー vs. ケリー・フォン・エリック、1987年のリック・フレアー vs. スティング、1990年のジャンボ鶴田 vs. 三沢光晴、1996年のスティング&レックス・ルガー&ランディ・サベージ vs. nWo、1997年のブレット・ハート vs. スティーブ・オースチン、2012年の棚橋弘至 vs. オカダ・カズチカのように。AJスタイルズと中邑真輔を失った新日本プロレスはすぐに新しい外国人スターが必要でした。しかしオメガはニューカマーでも無ければ、昨年は殆どミッドカードの位置で試合をしていました。新日本プロレスにとってこれは大きな賭けだったと思います。
3日前までは、スーパーホットな団体がピークを過ぎて、徐々に沈んでる真っ只中のように見えました。しかし新潟は、トップの新しい選手達は過去数年間の勢いのあった新日本プロレスかのように感じました。オメガはAJスタイルズとはタイプが全く違うものの、彼の役割を十分にこなしたと思います。そして右肩を負傷していた棚橋でさえ、この試合の後では新しくて新鮮にすら思いました。
※参考:2.11 ニュー・ビギニングin大阪の試合評価
(情報:Wrestling Observer)
大阪からの3日間で大きく変わりましたね。念の為、メルツァーは手の平を返した分けでは無く、良い試合は良い評価だし、悪い試合は悪い評価をしているだけです。去年のロイヤルランブル戦のあとロマン・レインズはかなり酷い事を言われましたが、ファストレーンPPVでのダニエル・ブライアン戦はちゃんと良い評価をしてました。この点は変わって無いと思います。
ただ中西、天山、矢野の評価は去年の年末あたりから低くなっていると思います。そして今回もそれは同様なだけだと思います。良い評価だけを見ていたら裸の王様になってしまいますからね。でも昔の事は分かりませんが、こうやって短期間で何度も凄い事をやってのける新日本プロレスの選手は本当に凄いんでしょうね。言葉の通じない海外にもしっかり伝わっている分けですから。