新日本プロレスの10.12両国大会は新日本プロレスワールドで初めて英語実況でも配信されました。きになる海外ユーザーの反応はどうだったのでしょうか?
Wrestling Observer 2015.10.14
■英語実況/解説陣の反応は?
(Why Reaction on English Announcing Team?)
以下、レスリング・オブザーバーより
10月12日(月)に行われた新日本プロレス キング・オブ・プロレスリング両国大会は、新日本プロレスワールドで初めて英語実況でも配信されました。英語実況を担当したのはROHでも実況しているケビン・ケリーと、今年の1.4東京ドームで解説をしたマット・ストライカーの2人です。
現在米国で放送されているワールドレスリング・リターンズで実況/解説を担当しているマウロ・ラナーロとジョシュ・バーネットの2人は視聴者から高く評価されていて、ケリーとストライカーは始まる前から不利な状況でした。そして実際のショーでラナーロとバーネットと比べられる事となり、2人の実況/解説は激しく酷評されました。
ショーの間、ファンはラナーロとバーネットがいかに素晴らしいかを言い続け、ラナーロとバーネットはなぜ2人が担当しなかったのかとのファンの質問を一晩中リツイートしていました。
ケリーは新日本プロレスの事はあまり詳しく無かったが悪くは無かったです。しかしいくつか悪い意味で目立つ点もありました。彼はジム・ロスほど事前に調査はしていなかったと思われます。ジム・ロスも元々新日本には詳しく無かったが、たくさん勉強したし彼の才能と組み合わせて成功しました。ケリーが引き続き担当するのであれば、彼であればすぐに対応できるようになると思いますが。
今回はケリーとストライカーはあまり意思疎通が出来ていなかったようで、困惑する場面がありました。ケリーはROHの時のように実況をしました。彼はWWEでトレーニングを受けて、大勢の観衆に向けて(コアな内容は言わない)実況するタイプのアナウンサーです。しかしストライカーはコアなファンに向けた感じで解説していました。これは英語実況を見ていたユーザーには不評でした。
実は新日本プロレスワールドの4,500人程度の海外ユーザーの高いパーセンテージは、レスリング・オブザーバーの読書です。あるファンのファーストインプレッションは、否定的でガッカリというものでした。
しかしジム・ロスの時は、視聴者が1,5000人程いて、ほとんどが新日本を観るのが初めてだったので、悪い印象はありませんでした。しかしケリーは新日本プロレスワールドのコアなファンを相手にしなければいけなかったのです。
実際ケリーとストライカーは同時に長く沈黙する場面もありましたが、それは悪くありませんでした。実況がなくても試合のクォリティが良かったからです。ケリーがこれから新日本についてもう勉強して、ストライカーが彼の知識を発揮したとしても、彼らはすでに評価されているジム・ロス、ラナーロとバーネットと比較されることになります。
さらに日本語の実況/解説を聞いてみると、英語実況よりもエキサイティングです。ケリーとストライカーはWWEでトレーニングを始めたので、あまり抑揚を付けずに話そうとします。しかしジム・ロス、マウロ・ラナーロ、日本の野上慎平などは試合の状況に応じて抑揚を付けます。後者の方が新日本のスタイルには適しています。今回は東京ドームに向けたテストだったと思われます。そしてまた東京ドームでも英語実況は行われるでしょう。
新日本は英語実況を必要としていますが、同時に海外向けのプロモーションも行わなければなりません。そして英語版のサイトも用意する必要があります。翻訳機能はあっても日本語が分からなければこのサイトを見るのは、とてもフラストレーションが溜まります。一念発起して登録しても、フラストレーションが溜まってすぐに諦めてしまうでしょう。
(情報:Wrestling Observer)
多分日本のアナウンサーは全員野上慎平アナウンサーと思われているのかもしれません。そして野上アナウンサーは海外で人気です。あと新日本もちゃんと資料とか渡してるんですかね?ジム・ロスの時はどうだったのかな?
しかし本当に海外ユーザーのほとんどがレスリング・オブザーバーの読者なら、デイブ・メルツァーの反応はかなり影響しそうですね。新日本はもうピークを過ぎていると言われてしまったので。