TNA売却待った無しの状況だったにもかかわらず、それは行われませんでした。しかし資金難は解消していません。一体TNAに何が起こっているのか？WWEはTNAを買収する気があるのか？
Wrestling Observer 2016.9.28
■TNAの売却交渉：UPDATE
（Update on TNA Sale Negotiations)
ここ数日間TNAの身売りの話題で持ちきりでした。そして日曜日に開催予定のバウンド･フォー･グローリーPPVと来週のTV収録が資金難により行われないのでは、もしくは予算削減のために出場選手を減らすのではないかとの話も出ていました。
PWInsiderによると、今現在バウンド･フォー･グローリーPPVとTV収録は予定通り行う方向で進んでいるそうです。しかしレスリング･オブザーバーは、予定通り進んでいるが現実問題として資金難である事には変わりないと報じています。実際ここ数ヶ月のTV収録はTNAの株主AROLUXE社と現TNA社長であるビリー･コーガンが資金を提供しなければ収録ができない状況でした。そして現在ショーを開催するために60万ドル(約6,000万円)不足しているのだそうです。
なので現TNA会長のディクシー･カーターとビリー･コーガンはTNAの身売り交渉をしていたが、それはすべて失敗に終わりました。失敗の原因はディクシーにあったようです。ディクシーは今でもTNAの株式を70％保有しているので、売却先を決めるのはディクシーにあります。実際先週末にAROLUXE社への売却が決まりかけていたが、ディクシーは現状を全く把握出来ておらず失敗に終わったそうです。またAROLUXE社はTNAの役員が残る事には不満を持っていたようです。
そしてWWEがTNAを買収するのではないかとの話もありましたが、今現在WWEはTNAを買収する気はほぼ無いそうです。WWEはTNAの映像ライブラリと一部の選手にしか関心がないので、それをWWEに売却したとしても、TNAには多額な負債が残り結局会社は存続できなくなってしまいます。今週初めにWWEとTNA副社長ジョン･ガブリックは接触しました。しかしWWEはTNAの負債を引き受ける気は無かったので、結局取引は行われなかったという事のようです。しかしWWEはビリー･コーガンの努力が実らなかった時に、安い金額でオファーする可能性があるとのこと。
バウンド･フォー･グローリーPPVとTV収録を行わない事は、現在TNAを放送しているPOP TVとの契約に違反する事になります。しかしPOP TVはTNAに放映権料を払っていないので、ちゃんと放送さえできればTNA内で問題があっても来年の4月までは放送を続けるようです。ビリー･コーガンに残された時間はあまりありません。
(情報：Wrestling Observer)
多分ディクシー･カーターがコーガンに株式を全部売却すれば、問題は解決するようです。そしてコーガンはTNAを完全に自身の支配下に置いた時、TNAの名前を変えるそうです。
