資金難のTNAからWWEがTNAの映像ライブラリを購入したとの情報がありますが、それは本当の事なのか?
Wrestling Observer 2016.10.5
■WWEはTNAの映像ライブラリを購入したのか?
(Did WWE Purchasing The TNA tape library?)
資金難に陥っていたTNAは、10月2日(日)のバウンド・フォー・グローリーPPV、そして今週のTV収録を行う事すらできない状態なのではないかと言われていました。しかし実際両方は予定通り行われています。(※ハリケーンの影響で週末のTV収録はキャンセルされたが)
おそらくTNAに何かしらの資金提供があったと思われるが、WWEがTNAの映像ライブラリを購入し、ビリー・コーガンがTNA株の過半数所有者となり、TNAの名称に変更した上で新しい団体にするのではないかとの情報が広まりました。ジム・ロスも同様にこの情報を聞いたと話していたが、これは単なる噂だと繰り返しています。
レスリング・オブザーバーによると、バウンド・フォー・グローリーPPVの翌日の月曜日、TNA会長のディクシー・カーターは選手たちを集め、状況の説明をしたそうです。
そこでディクシーは、TNAと映像ライブラリをWWEに売却するという噂を否定し、映像の権利はまだTNAが保有していると説明しました。さらにWWEはTNA買収に興味を示しているが、WWEには売らないとも話していたそうです。
しかしTNAの副社長のジョン・ガブリックは、先週後半WWEとTNAの映像ライブラリの売却について交渉を再開させたようですが、WWEは映像ライブラリには関心があるがそれ以外のものは関心が無かったようです。
実は月曜日にディクシーが開いたミーティングにビリー・コーガンも呼ばれていました。しかしコーガンはそこには現れませんでした。このミーティングでディクシーはオーナー同士での権力争いがあった事を認めたので、それはディクシーとコーガンなのではないかとの憶測が広まりました。しかし実際に2人が争っていたかは不明です。ディクシーとコーガンはTV収録の現場にいました。
どうやらディクシーの言う通り、TNAはWWEに映像ライブラリを売却していないようです。そしてディクシーは今でもTNAの過半数所有者のままです。WWEはディクシーとコーガンの権力争いがある間はTNAに関わらないようにしていると思われます。(※WWEはTNAの映像ライブラリをかなり安い金額でオファーしたいたらしい)
実際TNAもこの噂を強く否定しています。ただしスパイクTVとデスティネーション・アメリカで放送を打ち切られる事も否定していたという過去もありますが。
TNAの株主はディクシーとコーガンだけでなく、カナダのファイト・ネットワークも少数株主なので、資金提供をした可能性は考えられます。とにかく現在TNAは今年いっぱい生き延びる事が可能となったので、来年までに問題を解決しなくてはなりません。しかし同時にTNAの経営権を狙っているビリー・コーガンやAROLUXE社、もしくは第三者にその為の時間を与える事になります。
(情報:Wrestling Observer)
どうやって資金を調達したかは不明ですが、TNAは結局何も変わってい無いようです。ただ社内では余計混乱してそうですが……。