木谷高明オーナーがツイッターでWWEの世界戦略を開設してくれました、どうやらそこからWWEの弱点も見えるそうです。
木谷高明オーナー 2016.12.17
■木谷高明オーナーがWWEの弱点を指摘
12月17日(土)新日本プロレスの木谷高明オーナーは、突然自身のツイッター・アカウントで “WWE世界戦略” と題したツイートを行いました。先日の英国王座新設によりWWEの世界戦略の一環が明らかになった事で、木谷オーナーはWWEの決算資料等を照らし合わせてその世界戦略を考察、そしてWWEが抱える問題点まで指摘しています。
WWE世界戦略1。WWEが200億円程度調達するらしい(方法としては転換社債のようにとれる?)使い道はプロレスの枠内ではWWEネットワークのテコ入れ、世界中にWWE紐付きのローカルテリトリーの構築だろう。英国王座誕生はその一環。日本の団体も買収対象になる可能性がある。(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略2。何故WWEネットワークのテコ入れと世界規模のローカルテリトリーの構築なのかの説明をする。まず近年のWWEの収益構造でTV放映権料が突出して大きくなっている。これは米国のネット配信とケーブルTV局の綱引きによりスポーツコンテンツバブルが起こった恩恵による(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略3。この綱引きの構図がケーブルTV局側の疲弊により3年から5年で大きく崩れ、今までのように米国内の高額の放映権料得つつ世界中のTV局へも番組販売するという高収益体制を維持出来なくなる。この分はWWEネットワークで補うしかなく、ネットワークのテコ入れは急務です(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略4。世界規模のローカルテリトリーの構築に複数の理由。その1コスト削減 世界規模で団体ごと移動するのは大変なコストがかかります。また各地のWWEの現地法人も年に一回二回しか興行がないのなら不要。現地に系列団体を作り選手を送り込むだけならコストは格安で済みます(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略5。実際WWEが黒字を出している国は米国、カナダ、英国の3カ国しか無いと思う。ただ世界中のTV局に番組販売しているためある程度は世界ツアーをやる必要がありネットワークのプロモーションの意味合いも。地域の特色により現地法人、系列団体、提携団体を構築するだろう(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略6。その2 選手の発掘、育成。WWEの次世代スター不足は深刻。その3 ローカルテリトリーでのコンテンツ作り、ローカル化と言う名のグローバル化、現地のレスラーが多数出場する興行をWWEネットワークで配信すれば、その国の人達がネットワークに加入する可能性が増える(続く)
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWE世界戦略7。WWEは大きな賭けに出たと思う。ただこの賭けはかなりの危険性も伴う。それは巨大IT企業を相手にしてしまった事。まだまだ書き足りないが新日本プロレスの戦略も含めて、後日発表したい。プロレス界はグローバル規模のWWE連合vsアンチWWE同盟の時代になると思います。
— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
WWEは弱点だらけです。彼等には時間が無い!!!RT @amshsn_njpw: 木谷オーナー( @kidanit )がWWE 世界戦略をつぶやき続けてる。
他団体の戦略をつぶやくなんて異例すぎ。気になって眼が離せんがな!— 木谷高明 (@kidanit) 2016年12月16日
そして早速木谷オーナーのこのツイートは英訳されて、海外にも拡散されています。おそらくレスリング・オブザーバーあたりがこの考察について、何かしらの反応を見せると思います。その時は別途更新します。
※参考:WWE、来年1月に英国王座トーナメントを開催
(情報:木谷高明オーナー)
英国王座新設とトーナメント開催は、最近英国プロレス・シーンが盛り上がりを見せている事も関係しているそうです。ザック・セイバーJr.やウィル・オスプレイ等のスター選手が出てきたり、国内団体が2,500人規模の興行を成功させたりしています。そして英国最大の民間放送局ITVが、来年プロレス番組WOSレスリングを復活させ、選手獲得(独占契約)に動いているという情報もあります。ここら辺も関係していそうですね。WOSには元WWEアナウンサーのジム・ロスも関わっているそうです。
ちなみに11月に新日本プロレスも英国でRPWと合同興行を行いましたが、その時新日本プロレス・オフィスからはキーとなる人は誰も来ていなかったそうです。ただニュージーランド大会、シンガポール大会も同時期に行われていましたが。RPWとの合同興行に出場していた選手の何人かは、WWEの英国王座トーナメントに出場する事になっています。