1.4東京ドームのケニー・オメガvs.クリス・ジェリコを実現させた立役者のドン・キャリスは、先日インパクト・レスリングの執行副社長に就任しました。ケニーvs.ジェリコ戦と執行副社長就任の裏話、新日本プロレスとインパクト・レスリングはどうなるのか?
Wrestling Observer 2017.12.
■ケニーvs.ジェリコ戦を実現させたドン・キャリスの裏話
12月5日(火)インパクト・レスリングは、スコット・ダモールと新日本プロレスワールドで英語解説を担当しているドン・キャリスの2人が執行副社長に就任したと発表しました。
レスリング・オブザーバーによると、インパクト・レスリングの親会社アンセム・スポーツ&エンターテインメント社は、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェフ・ジャレットを9月に解雇したが、実はその時からキャリスに目をつけていたそうです。それはキャリスでがカナダ・ウィニペグ出身という事が大きく関わっていて、実はアンセムのオーナーのアスパー・ファミリーも、同様にウィニペグ出身だという事だそうです。
前述の通りキャリスは、現在も新日本プロレスワールドの英語版で解説を担当しています。インパクト・レスリングの発表では、キャリスは今後も英語版の解説を続けるそうです。
インパクト・レスリングの狙いは、ROHと新日本プロレスとの関係を修復して、新しい関係を構築する事だそうです。10月1日(日)のプロレスリング・ノア 横浜文体大会にインパクト・レスリングの選手が出場しました。その時ダモールと社長のエド・ノードホルムも来日し、そして新日本プロレスに過去のオカダ・カズチカや内藤哲也達の扱いについて謝罪しています。そしてあの時とは体制やオーナーも変わったと説明していました。しかし新日本プロレスがインパクト・レスリングに選手を出場させたり、またその逆の事をするかは現時点では不明です。
そしてインパクト・レスリングは選手との契約を変更する事にしています。基本的にインパクト・レスリングはTV収録しか行わない(※バウンド・フォー・グローリー等の一部のPPVを除く)ので、今までのような年単位の契約を止めて、今後は収録日単位でギャラが発生する契約になるそうです。一部の選手は以前の契約が続くかもしれませんが、新しい契約では収録日以外は自由に他団体に出場できるようになります。
キャリスはインパクト・レスリングで、ダモールとサンジェイ・ダットの3人でクリエイティブを担当する事になるそうです。またインパクト・レスリングの業務の管理もダモールと行う事になります。(※ダモールもカナダ出身、カナダに団体を持っている。)
キャリスは以前プロレスラーでした。その後マネージャー役やECWでTV局の悪徳重役の役もしていました。その後WCWで働く事が予定されていたが、WCWはWWEに買収されてその話は無くなってしましました。キャリスは安定を求めて、レスリングビジネスから離れます。キャリスはその後MBAを取得し、カナダ・マニトバの貿易・投資会社のCEO兼事務局長として働いていたそうです。
そんなキャリスは、来年1月4日(木)に行われる新日本プロレス レッスルキングダム12 in 東京ドームで行われる、ケニー・オメガ vs. クリス・ジェリコ戦を実現察せる為に大きな役割をしたと言われています。8月にジェリコはケニーとの対戦を思いつき、ケニーの知人でもあるキャリスに連絡しました。その後キャリスがケニーとジェリコの間を取り持った訳ですが、東京ドームでジェリコとケニーが対戦するというのは、実はキャリスのアイデアだったそうです。フリーエージェントだったジェリコは、そのアイデアを聞いた時に本気で実現しようと動いたのだとか。
ジェリコと新日本プロレスとの交渉はニューヨークで行われました。新日本プロレスからは外道を含む4人が来たそうです。
そしてキャリスがインパクト・レスリングの執行副社長に就任したのは、ジェリコがアンセムの重役レン・アスパーにキャリスを雇うようにと話したからだそうです。
またキャリスはランス・ストームとのポッドキャストを始めましたが、どうやらそれはジェリコの要請で始めたそうです。(という事で2人のポッドキャストは、ジェリコ・ネットワークの一部となっている。これの詳細はよくわからないが。)
ちなみにキャリスを新日本プロレスに紹介したのは、ケニー・オメガだそうです。ウィニペグとは一体なんなのか……。
あとインパクト・レスリングは、ブライアン・ケイジを狙っているそうです。ケイジは新日本プロレス参戦を希望していましたが。
(情報:Wrestling Observer)
なんか裏でもっと動いていたりするのかな? 新日本プロレスにとってもキャリスはもっと大きな仕事をできるような気もしますが。