2016年の初め、AJスタイルズの離脱でバレットクラブを率いる事になったケニー・オメガ、そんなケニーはこの1年のバレットクラブを振り返り、そしてWWEの選手独占状況についても話しています。
Wrestling Inc 2016.12.28
■ケニー、WWEの選手独占について話す
(Kenny Omega on Wrestling Is Heading Towards A Monopoly)
1月4日レッスルキングダムin東京ドームでオカダ・カズチカのIWGPヘビー級王座に挑戦するケニー・オメガは、プロモーションの為に米国ネット・メディア “UPROXX” のプロレス・カテゴリ “WITH SPANDEX” のインタビューを受けました。そこでオメガは新たにバレットクラブに加わったコーディ・ローデス、AJスタイルズがいなくなって自身がリーダーを務めたバレットクラブのこの1年について、そして現在インディ団体と協力して選手を大量に獲得しているWWEについて話しました。
以下そのハイライトになります。
Q:“アメリカン・ナイトメア”コーディについて
ケニー:奇妙なもんで、以前は会った事もなかったけど、コミュニケーションを取ってみてとてもフレンドリーだったよ。同じ考えを持っている彼が加わるのはクールだね。彼と話して、彼の熱心さが伝わってきた。彼が加わるのはエキサイティングだよ。コーディは若いし、見た目も良いし、どこかオカダっぽいかもしれない。でもまだコーディはちゃんと紹介できていない、まだ紹介VTRだけで、東京ドームでデビューするから、プレッシャーもあるし多分良くない状況だと思う。でも彼はプロだからね。コーディはいろんな所で試合をしてるし、大きいアリーナの経験もある。観客の対処の仕方も分かってる。新日本プロレスでデビューする時にちゃんと確認したいね。2017年のコーディに期待だ!
Q:バレットクラブを率いたこの1年について
ケニー:今年初めに本当に大きく変わってしまった。フィン・ベイラー、AJスタイルズなどバレットクラブを作り上げてきた大きなものを失った時、みんなはもうバレットクラブが終わり始めていると思ったかもしれない。以前はみんなで騒いでエンジョイしているようなグループだった、だがパーティの時間は終わったんだ。もっと状況について考えなければならなくなった。そして実際グループはレスラーとして、アスリートとしてもっと努力するようになった。みんな新しいアイデアを出すようになったし、全体的に良くなった。それに新しいグッズも生まれた。個人的には、当初考えていた1年後よりずっと良い形になったと思う。当然自分の時間や自分の健康、精神、肉体を犠牲にしてだが。本当に自分の血と汗と魂を費やしてきた。タマ・トンガと彼の弟、タンガ・ロアだっけ?彼らには何のポジションもなかったが、今では新日本プロレスの優秀なチームの1つになった。ヤングバックスも世界中のどこに行ってもメインイベント級のスーパースターだ。nWoもD-ジェネレーションXももう無いが、バレットクラブはまだ健在だ。俺達が成功を追い求める限り、バレットクラブはまだ成長を続け、1年前に失ったものを完全に取り戻すことができる。
Q:クルーザー級トーナメントや英国王座トーナメントで、WWEとインディ団体の協力関係があったが、これからどうなると思う?
ケニー:正直に話せば、独占が進んでいるように見える。でもWWEは単に選手を集めているだけだ。お金をもらえて満足なら、それはそれで結構。自分の沢山の友人もWWEから仕事をもらってお給料ももらっている。ただ残念な事に、ほとんどの選手はWWEと契約してもただの補欠でしかない。全員がTVに出られるという訳では無い。
一方、小さな団体のスーパースターだって今はTVに登場する機会はあって、世界中の人達が彼らのやっているアートを観る事ができる。それでみんなが喜んでくれるなら、こんな素晴らしい事は無い。それに関してはとても満足しているよ。
でも全員WWEに持って行かれてしまったら、それらのインディ団体は成り立たなくなってしまう。あるトーナメントの為に、彼らが他で観られなくなってしまう。みんなが楽しめるオプションがなくなってしまうんだ。自分はみんなの為のそのオプションの1つでありたい。毎日マクドナルドでは飽きるだろ?俺はAAAランクのステーキが食べたくなる事もある。レスリング・ファンはクオリティを望んでいるだろ。WWEには無いような。2017年は俺がそれをみんなに与えるつもりだ。
※参考:ケニー・オメガの2016年初旬のインタビュー
(情報:Wrestling Inc)