[新日本プロレス] ロサンゼルス大会で何が起こった:グッズ売り場は大盛況、スティーブ・オースチンと話した選手は?、問題点もちらほら、他

7月1日・2日のG1スペシャルinUSA、その舞台裏では何が起こっていたのか?


Wrestling Observer 2017.7.6
ロサンゼルス大会で何が起こった?

現地時間7月1日(土)・2日(日)カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されたG1スペシャル in USAは、チケットが2時間でソールドアウト。そしてオカダ・カズチカはコーディ・ローデスからIWGPヘビー級王座を守り、初代US王座決定トーナメントではケニー・オメガが初代US王者となり、大熱狂のまま大会を終えました。さらに新日本プロレスの木谷高明オーナーも同大会を大成功と評価しています。

そんなロサンゼルス大会ですが、レスリング・オブザーバーによると、新日本プロレスはこの大会の為にかなりの量(トラック何台分?)のグッズを持ち込んでいたそうです。そして初日分はすべて売り切り、2日目もほとんど売れてしまいわずかしか残っていなかった程だそうです。しかし想定していたよりもグッズ購入のお客さんは多かったようで、販売スタッフが足りなかったせいか、列もかなり長い状態が続いたとのこと。(※最大90分待ちくらい?)
グッズに関していえば、7月から米国のアパレル小売りチェーンのホット・トピックで、ケニー・オメガとヤングバックス、そして新日本プロレス関連(主にバレットクラブかな?)のTシャツが販売されるようになりましたが、かなり売れているそうです。ホット・トピックは世界展開していますが、アメリカとカナダの店舗のみで販売されているとのこと。

しかし同大会には問題点もあったそうで、両日とも約2,300人程の観客が集まりましたが、会場はひな壇ではなく1フロアに全員が入っていたようでリングはかなり見辛かったそうです。
そして同大会は米国ケーブルTVのAXSでライブ放送(※初日のみ)され、英語実況/解説はAXSで担当しているジム・ロスとジョシュ・バーネットが担当しました。2人は新日本プロレスのトップ選手たちの事はよく知っていますが、それ以外の選手やROHやCMLLの選手に関してはあまり知らなかったのが明らかになってしまったのだとか。
2人はブリスコ・ブラザーズの名前を間違えたり、ジェイ・リーサルのリーサル・インジェクションを知らなかったりだったそうで、選手はツイッター等で不満を漏らしています。

▼タマ・トンガも怒ってる

“G1スペシャルの解説はクソだな、少なくともケビン・ケリーならストーリラインや俺達の名前を知っているぞ!”

普段ジム・ロスとジョシュ・バーネットがAXSで実況/解説は、ダイジェスト版のワールドプロレスリング・リターンズなので、基本的に主張な試合しかないので放送されない選手たちの事は知らないのは仕方ないのかもしれません。
会場には新日本プロレスワールドで英語実況/解説を担当しているケビン・ケリーとドン・キャリスは会場にいましたが、2人は登場する事はありませんでした。
ジム・ロスはのちに自身のブログで謝罪しています。どうやらAXSはMMAを放送しているが、プロレスのライブ放送は初めてのようだったので、最初は上手くいかなかったようです。(※番組プロデューサーや間違いを訂正するスタッフもいなかったとか)
しかしケビン・ケリーとドン・キャリスがいた事から、2日目は上手くやれたとのこと。
実はAXSでのライブ放送に関してかなり前の段階から交渉があったものの、実況/解説を誰に担当させるかで新日本プロレスとAXS側で意見の違いがあったようです。新日本プロレスは元WWEということでジム・ロスより、ケビン・ケリーとドン・キャリスに担当して欲しかったようですが、AXSはジム・ロスとジョシュ・バーネットを望んでいたとのこと。
しかしAXSの関係者は、大会自体とその反応にかなり興奮していたそうです。

またケビン・ケリーに関して、新日本プロレスワールドで定期的に実況を担当する事になってROHの専属アナウンサーを辞めました。しかし新日本プロレスの試合が無い時はROHにも登場していましたが、ケビン・ケリーは新日本プロレスに集中する為に完全にROHを辞めた事をツイッターで明らかにしてます。
現在ROHの実況はイアン・リッカボーニが担当していて、解説は選手が交代で行なっています。(※コルト・カバナが解説する時もある)

そして初代US王者となったケニー・オメガですが、どうやら今回の米国大会では次にどこに行くのかとかなり聞かれていたそうです。そしてケニーはどこにもいかないと答えていたとのこと。
さらに新日本プロレス関係者も来年は残留するものだと考えているとか。

土曜日に行われたロサンゼルス大会の1日目は、AXSでライブ放送だった事もあって関心は高かったですが、翌々日のWWE RAWが放送された時に比べ、Google(※米国内で)で検索されたのはWWEの20%程しかなかったそうです。

また会場にはレジェンドが何人か訪れていたが、そのうちの1人スティーブ・オースチンはロッカールームを訪れていたそうです。そしてオースチンは、特に棚橋弘至と話していたとのこと。何を話していたかは不明です。

新日本プロレスもAXSも初めての事が多かったようなので、失敗もいくつかあったが手ごたえはかなりあったようです。菅林会長は来年も米国大会を開催すると発表しましたが、場所と時期までの言及はありませんでした。
しかし新日本プロレスは来年4月初めに向けてニューオーリンズで使える会場を探していたそうです。その時期ニューオーリンズでは、WWEのレッスルマニア34が開催される事になっています。(※探している段階なので決まった訳じゃない)

また今回の会場に関しては、同じ日に新日本プロレスの親会社のブシロードのイベントも行われていたので、どうやら合わせて会場を借りていたのかもしれません。

(情報:Wrestling Observer)


日本で言えば、幕張メッセで大会をやったって感じなのかな?