LUとの契約があと90日を切ったリコシェ、しかしWWEとの契約は楽観視できない?

リコシェ

ルチャ・アンダーグラウンドの放送が終了し、あと90日間待てば自由になれるリコシェ、しかし状況は全てが良くなっているという事でも無いようです。


Wrestling Observer 2017.10.18
リコシェ、WWEとの契約は楽観視できない?

米国エル・レイ・ネットワークで放送されていたルチャ・アンダーグラウンドのサードシーズンが、10月18日(水)の放送で最終回を迎えました。サードシーズンに出演していたリコシェですが、既にルチャ・アンダーグラウンドとの契約は終了しています。しかし契約上出演したシーズンの終了後90日間は競合団体と契約でき無い競業避止義務がありました。
その90日後となるのは2018年1月16日(火)、リコシェは契約から解放されどの団体とも契約する事ができます。リコシェは昨年4月のレッスルマニア・ウィークの間、WWEのトリプルHと会っていて契約の交渉を行なっていたとの話があります。しかし前述の契約の問題で、WWEとは契約には至りませんでした。
そして来年ようやくルチャ・アンダーグラウンドとの契約から解放されるリコシェは、WWE行きが確実視されています。

しかしその契約が終了するのを待ていた間、WWEにも変化がありました。WWEはTV放映権料が増えているので、以前収益は増えています。しかし利益は減っている為、現在番組からパイロを無くしたりWWEネットワークの番組を終了させたりと経費削減をしてます。
レスリング・オブザーバーによると、経費削減は選手との契約にも及んでいるのだそうです。契約の凍結にまでは至っていないそうですが、オファー金額を抑えているのだそうです。(※採用を凍結している部署もあるらしい)
リコシェとWWEとの交渉がどこまで進んでいるかは不明です。現在はまだリコシェはいずれWWEと契約するだろうといった情報しかありません。もしかしたらまだ金額面の交渉には至っていないかもしれません。
とはいっても最初はNXTからとなると思われるので、高くても年収75,000ドル(約850万円)程度となってしまいます。この額を超えるのは、フィン・ベイラーやベイリーのような一部のトップ選手。そして中邑真輔といったような選手のみとなっているようです。しかし他にグッズ等のロイヤリティやPPV出場等からの収入もあります。(※インパクト・レスリングの選手へのオファーも最高75,000ドルだったそうです。)
少なくともリコシェは金額面では好条件を望めないようです。

さらにネヴィルやオースチン・エリーズがWWEに退団を求めたように、WWEと契約したからといって十分な収入が得られる保証はありません。にもかかわらず過酷なツアーをこなさなくてはなりません。
リコシェがNXTでどれくらい観客から支持を得られるか。そこでリコシェの将来はある程度決まってしまうかもしれません。

ちなみに来年1月でルチャ・アンダーグラウンドとの契約から解放されるのは、リコシェだけでなくレイ・ミステリオJr.もいます。しかしミステリオは今のところWWEに復帰する予定はありません。
そしてルチャ・アンダーグラウンドと契約している多くの選手が、契約を解除したいと望んでいるそうです。2016年6月で撮影を終えたルチャ・アンダーグラウンドですが、最後の撮影からギャラは発生していないのです。しかし裁判になる事を恐れて選手たちは無理な事はしないのだとか。それはWWEも含まれます。
サードシーズンが終了したルチャ・アンダーグラウンドですが、フォースシーズンに関してはまだ未定となっています。もしかしたら新たな出資者を求めてエル・レイ・ネットワークを離れる可能性もあるとのこと。

リコシェはまだ新日本プロレスに出場する可能性がありますが、10月9日(月)両国大会でロッポンギ3Kに負けた後の試合後のコメントは、もしかしたらサヨナラのコメントではないかと思われていますが、今後に関しては不明です。タッグパートナーだった田口は新たにACHと組んでいる事もあり、リコシェが新日本プロレスに参戦する場所は無いように見えます。

(情報:Wrestling Observer)


ベイラーやベイリーはトップ選手になってから増えました。それでも100,000ドル(約1,100万円)程度だったらしい。
ちなみにWWEメインロースターの最低年俸は、2015年の段階で125,000ドル(約1,400万円)でした。これでも選手から安すぎるとの批判があり交渉の末100,000ドル(約1.100万円)から引き上げられた額です。