[新日本プロレス] 内藤哲也はどんな思いで飯伏幸太と闘っていたのか?

今年のG1開幕戦で飯伏幸太との壮絶な試合を制した内藤哲也、一体この試合に対してどんな思いがあったのか?


東スポ 2017.7.19
内藤はどんな思いで飯伏と闘っていた?

7月17日(月)に開幕した今年のG1クライマックス27。開幕戦となる北海道・札幌大会のメインイベントは、約2年ぶりの新日本プロレス復帰となる飯伏幸太と、内藤哲也のAブロック公式戦。
しかしこのカードが決まってから内藤は飯伏に対し “たまにしか試合しない選手に負ける訳がない。WWEに出たから何? 年間数試合しかしてない選手が勝てるほどG1は甘くない。全敗でしょうね。(要約)” と冷たくあしらっていました。
一方飯伏も “この2年間何もしていなかったと思われたくない。内藤さんだけを言えば、チームに乗っかりすぎ。すでにチームに制御されてる。文句は言っても新日本プロレスは辞められないんですよね。(要約)” と発言して反撃していた。

2人は試合前から熱くなっていたようだが、実際試合が始まると内藤は高角度のジャーマンスープレックスや、セカンドロープに足をかけてからのネックブリーカーで飯伏の首を攻めれば、飯伏もジャーマンスープレックスやミドルキックの連打で反撃。さらに内藤はグロリアで後頭部から落としたり雪崩式リバース・フランケンシュタイナーの大技を繰り出すと、飯伏はスワンダイブ式ジャーマンスープレックス、そして雪崩式パイルドライバーの大技で反撃をする。
そしてこの壮絶な試合を制したのは、飯伏の蹴りをかわしランニング式デスティーノを決めた内藤でした。内藤は最後に正調デスティーノで飯伏から3カウントを奪うと、バックステージでも “前にも言った通り今年のG1で1番の消化試合は飯伏戦(要約)” とあくまでも復帰した飯伏を突き放す発言。

一体内藤はこのG1開幕戦の飯伏戦をどんな思いで闘っていたのか? いつもファミレスに呼び出されている東スポ記者に内藤はその思いを打ち明けていました。
内藤は2013年に右膝前十字靭帯断裂での長期欠場から復帰し、この年のG1を優勝。そして1.4東京ドームでIWGPヘビー級王座に挑戦できる権利証を手に入れたが、この後中邑真輔vs.棚橋弘至のIC王座戦が決まり、ファン投票によりオカダ・カズチカ vs. 内藤哲也のIWGPヘビー級王座戦は実質セミへと降格する事になってしまいました。(※その時はダブルメインイベントと銘打たれていたが)
内藤はこの時期に観客からブーイングを受けてしまい、自分の事を “G1の歴史の中で優勝して株を落とした唯一のレスラー(要約)” と思ってしまったそうです。
そして内藤がG1開幕戦で対戦する飯伏に思っていたのは “当時の観客が内藤に思ってた事なんじゃないかな” と、自分の思いを振り返っていました。

怪我から復帰してG1を優勝した内藤、そして年間数試合しかしていないのに新日本プロレスに復帰してG1出場の飯伏(※内藤がそう思っている)、どうやら内藤の中ではこの2つが重なり合っていたようです。

2人の次の公式戦は7月21日(金)の後楽園ホール大会、内藤はYOSHI-HASHIとの対戦。そして飯伏はザック・セイバーJr.と対戦します。
飯伏は新日本プロレス復帰前からザック・セイバーJr.と対戦してみたいと話していたが、その後ザックは鈴木軍入りして悪の道へ、一体どんな試合となるのか?


※参考:7.17札幌 G1クライマックス27開幕戦 試合結果


(情報:東スポ)