米国プロレス専門誌レスリング・オブザーバーが、新日本プロレスワールドと北米PPVの可能性をWWE Networkと比較しながら考察しています。
WWEの定額制サービスがすでに行われているアメリカの視点から、新日本プロレスワールドと北米PPVの成功はありえるのか?
■NJPWワールドの必要とする加入者とPPVの未来
(NJPW World (Details on needed subscribers and PPV Future))
木谷高明オーナーはこのサービスに期待している。
毎週放送のワールドプロレスリングが全国的な人気拡大を牽引するのと同じように、このサービスにもすべてのビッグマッチの放送があります。これは世界的な拡大を狙っている、彼らが現在フォーカスしている部分です。
彼は試合ではNo.1と言ったが、ビジネスに関してはWWEの後を追っている。
サービスはWWE Network、UFC TVと基本的に同じ月額制だが、両者とは異なりTV番組(ワールドプロレスリン)を除いて最新の内容を全て含みます。この点ではUFCのラテンアメリカチャンネルに似ています。またWWEと違う点は24時間プログラムが無く、他団体の映像はありません。UFCとの違いは、最初の数ヶ月間の割引がないところです。ただ、最近の円安でアメリカでは8.4ドル、イギリスは5.3ポンドです。
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日本以外では、GFWの英語解説付き北米PPVとネット配信Flipps Appが34.95ドルなので、こちらの効果が新日本プロレスワールドによって弱くなってしまいます。今年の東京ドームは日本で3,500円、UstreamのPPVは35ドルでした。WWEがPPVビジネスを終えたように、新日本プロレスは2年間のPPV事業を終わらせうようとしている。
米国人の心理は、定額制サービスよりTV PPVで観る人を増やす方が簡単でした。しかし、それをWWEがストリーミングへと変化させるスピードを上げたかもしれません。
ROHはビッグマッチのインターネットPPVをおよそ2,000件ほど購入していて、従来のPPVではビッグマッチ以外で最初の6回程していたようです。
WWEは、ネットワークへ移ってからのTV PPV(ヘル・イン・ア・セル)が北米で21,000件にまで落ちてしまいました。これは8割の家で購入しなかった事であり、スケールダウンしたと言う事です。ですので、新日本プロレスの今までのTV PPVもWWEと同じ様な運命にあるようです。
1.4東京ドームのために、北米の熱狂的なプロレスファンが定額制サービスで視聴する間、TV視聴者は新日本プロレスワールドがある事さえ知らないでしょう。TV PPVが日本語解説のままでは契約を増やすのが難しいですが、ジム・ロスはポジティブです。
しかし、長い目で見れば新日本プロレスワールドが英語解説での放送を始め、長年ROHにひどくダメージを与えたような問題が無ければ、安い価格で人々は定額制サービスに移行出来るでしょう。
新日本プロレスと共に従来のPPVでフランチャイズを構築しようとするジェフ・ジャレットのアイデアは、現状では(不可能ではないが)賭けに近いものがあります。
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WWEが月額9.99ドルで大きなシェアを獲得しているが、その方法と同じ事をするのに議論がありました。ですが、WWEとの大きな違いは、TV朝日が映像の権利を所有していて、新日本プロレスとTV朝日は平等のベンチャーパートナーであるということです。
通常の新日本のPPVは2000円以上でなので、2夜連続の場合、両方購入したら4,000円以上になる。さらにその月は3つ程ハウスショーも入れるでしょう。これは熱狂的なファンには問題ない価格です。
(※参考: 2015年、新日本プロレス野心的過な計画)
違いはTVの状況にあります。TV放送によって新日本プロレスの熱狂的なファンを増やします。WWEはそうではありません。ネットワークの考え方は、低い価格でより多くの内容を与える事で、何でも買う熱心なファンから少ないお金をより多くのライトファンの増加で補います。
新日本プロレスには、それはとても高いリスクです。
これに加えて新日本プロレスがこれをやらなかった間、WWE(アメリカ製品である事)は彼らの製品を輸出して成功を証明してみせました。
たとえば、サービス加入者が月999円で8月のG1 Climaxをすべて視聴出来ます。2013年には150ドルかかりました。2014年は大会前だと110ドル、期間中は160ドルかかりました。彼らも来年は、タッグチームトーナメントの生放送を毎日視聴出来るようになると話しています。
(情報:Wrestling Observer)
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