WWEは英国王座トーナメントに続いて、アジアでもトーナメントを開催する為に既に動き出しているそうです。
Wrestling Inc 2017.2.2
■WWEがアジア・トーナメントに向けて動き出す
1月14日(日)・15日(土)英国ブラックプールで行われたWWE英国王座トーナメント。同トーナメントの開催は、WWEが世界中にローカルテリトリーを構築する世界戦略の一環に過ぎないとの意見も出て注目される事となりました。
その後WWEは南アメリカやアジアでも同様なトーナメントを計画しているとの噂もあり、実際WWEは南アメリカのWWEネットワーク会員に向けて、ルチャ・リブレ・トーナメントに関心があるかの調査を行っていました。そしてWWEは遂にアジア・トーナメント開催に向けて動き始めたそうです。
レスリング・オブザーバーによると、WWEはアジア・トーナメント開催に向けて、アジアの選手にパスポートに関する事やトーナメントに関する事を確認する為に連絡を取り始めているのだそうです。
なぜ急にWWEがアジア・トーナメント開催に向けて動き出したかというと、英国の団体WCPWが3月21日(火)からプロレス・ワールド・カップを開催する事を発表したからだそうです。WCPWのプロレス・ワールド・カップにはイングランド、スコットランド、ドイツ、カナダ、メキシコ、USA、日本、そしてその他の国から寄せ集めの計64名で行われる事になっています。
WWEが英国王座トーナメントを開催した時には、英国ITVがプロレス番組のワールド・オブ・スポーツ・レスリングを復活させようとしていました。(※結局パイロット版の1回だけで、その後の予定は不明らしい)
おそらく今回も似たような状況で、アジア・トーナメントの計画が急いで進んでいるようです。英国王座トーナメントに出場した選手は、WWEと契約する事になっていましたが、アジア・トーナメントでも同様なプロセスとなるようです。そして今回WWEから連絡を受けたアジアの選手達は、米国か英国、もしくは日本で契約していたならば、WWE以外の団体には出場できなくなるとも説明を受けたとのこと。
英国トーナメントに出場した選手は、WWE以外のインディ団体にも出場する事ができます。しかしTVやインターネットで配信する為に収録が行われる場合には、事前にWWEの許可が必要となります。おそらくアジアでも同様の内容かと思われます。そしてブッキングに関しては、WWEに優先権が内容となっています。
なので英国では、インディ団体に出場が予定していた選手達が、急に出場できなくなったり、ダークマッチに変更したりと混乱が生じました。(※WWEは説明していたが、選手達が理解していなかった可能性もある)
また英国王座トーナメントに出場した選手は、16,000〜20,000ポンド(約226〜282万円)の1年契約だそうです。
(情報:Wrestling Inc)
WWEは世界にテリトリーを作りたいのか、英国を強く意識しているのか?そしてアジアだと、ほぼ日本人になってしまうのが予想されますが、収録を行う場合は出場が制限されるとなると、かなり選手は絞られてしまいそうですね。