オカダ・カズチカに敗れたケニー・オメガは、今後に関しては全て白紙で検討しなくてはならないと発言し、WWE遺跡もあるのではないかとの憶測が広がっています。しかしオメガの発言は単なるストーリーライン上のものだったかもしれません。
Wrestling Observer 2017.1.11
■ケニー・オメガの発言はストーリーライン
1.4東京ドームでオカダ・カズチカのIWGPヘビー級王座に挑戦したケニー・オメガ。しかしオカダに敗れてしまい、翌日1.5後楽園ホール大会でもオメガ率いるバレットクラブは敗れてしまいました。その結果オメガは試合後のコメントで、少しの間休みを取ると発言。さらにその後 “日本から離れ、今後について考える。今後の予定は無い、あらゆるオプションを検討したい“(要約) とツイートした事から、オメガは新日本プロレスを辞めてWWEへ行くのではないかとの憶測が、日本のみならず米国にまで広がりました。そこにWWEのジョン・シナが自身のインスタグラムにオメガの画像を投稿した事から、オメガのWWE行きの憶測は加速する事になります。
そして1月10日、新日本プロレスは2月のシリーズ、ニュー・ビギニングの全対戦カードを発表しました。そこにはバレットクラブの全メンバーの名前は無く、代わりに1.5後楽園ホール大会で襲来した鈴木軍が入っています。
レスリング・オブザーバーによると、シナの件を除けば、オメガの発言はどうやら全てストーリーラインだったようです。新日本プロレス関係者の話では、おそらくオメガは3月のニュー・ジャパン・カップの頃には戻ってくる事になっているそうです。オメガは1.4東京ドームで本気でオカダに勝つつもりでいたが結果は敗戦。タマ&タンガもベルトを失い、立て直しの為に少し時間が必要だった、その代わりバレットクラブの枠に鈴木軍が入る、というストーリーだったようです。
1.5後楽園ホールに登場した鈴木軍、そこにはランス・アーチャーとデイビーボーイ・スミスJr.がいました。オメガのドームでの勝敗は関係無く、鈴木軍は1.5後楽園ホールで襲来する事になっていたと思われます。なのでバレットクラブの全員がニュー・ビギニングのシリーズに参加しない事も予め計画されていたようです。
という事で、オメガの一連の発言はニュー・ビギニングまではお休みだよという事を伝えるものだっただけの事でしたが、ただオメガとヤングバックスは、引き続き関心を得ようとして、そこにシナも加わった事で、予想以上に大事になってしまったようです。
しかしオメガの新日本プロレスとの契約が1月31日で終了するのは事実だそうです。以前、オメガは新日本プロレスと1年+オプションの1年の契約をしているとの情報がありました。そのままであれば、2月以降はオプションの1年となりますが、どうやらオメガは新たに2年契約のオファーを受けた可能性があるとのこと。ただし、オメガがサインしたかどうかは誰も分からないそうです。
そして今後に関しては不明ですが、おそらく7月1日・2日のロサンゼルス興行に向けて何かしらのプッシュはあると思われます。もしかしたら照準は6月11日の大阪城ホールかもしれません。またレスリング・オブザーバーは、どうやらオメガの優先度は少なくとも今現在、WWEよりも日本にあると考えているようです。オメガは外国人のトップスターとして新日本プロレスから保障されているのに対し、WWEに行っても同程度の保証が得られるかは不明です。ただ将来に関しては、当然どうなるかは分かりません。
1つ問題なのはジョン・シナの行動です。WWEならびにシナは、他団体を応援するような事はしません。そして今回の状況は昨年のAJスタイルズの時とは明らかに違います。WWEはAJスタイルズの成功により、オメガ獲得に関心があるのかもしれません。そしてWWEが新日本プロレスの米国進出を牽制する事は、容易に考えられるとのこと。
※参考:オメガ、ツイッターの意味深発言、ジョン・シナ、そしてこれからについて語る
(情報:Wrestling Observer)
オメガのインタビューは、バレットクラブのリーダーとして、そして個人のオメガとして話しているのが入り混じってる感じなんでしょうね。という事で、今一番心配しなければならないのは、レッドラゴンのカイル・オライリーになります。厳しいかな?